
アンナ
サーナイト /♀
26-27歳(外見:17-18歳)/私・貴方
「私は、もう彼女の人形じゃない」
「私たちは考え続けなければならない。それが彼女の願いだから。」
グレイスが生み出した最初の人形。 兄弟たちの中でも特に口数が少なく、いつもツンとすましている。 人間が嫌いでできるだけ出会わないようにして生きてきた。 グレイスとの付き合いが一番長く、 他の兄弟たちの知らない一面を多く見てきた。 長い年月を過ごしてきたが、ある時を境にグレイスとは決別した。 以降はワイルドエリアに移り、人も訪れない奥地でひっそり暮らしている。 ワイルドエリアに住んでからは、 本を読んだり散 歩をしたりほとんどの時間を無為に過ごしている。 最近、本と紅茶と花を買うために街に出たり、お金を稼ぐようになったりしたらしい。
グレゴリー
ギモー/♂
20-21歳(外見:16-17歳)/俺・お前
「血は通ってなくても、俺たちは母さんに作られた家族だ」
「人間の考える事は全く意味が不明瞭だ」
グレイスが生み出した4番目の人形。 人形たちの中で誰よりも真面目で論理的な性格。礼儀作法やルールにも厳しい。 グレイスのことを母と呼び慕っており、ライノを産むことを決めた際も 彼女が最終的に選んだ“家族”や“愛情”を理解したいと思い、 ルミナスメイズの隠れ家を出て人間の多くいるナックルシティに移り住む。 読書が趣味で、いろいろなジャンルの本を読んでいただけに博識。 ただ、人間的な暮らしや感情には疎いため興味が尽きない。 人形たちと家族的なまとまりを感じており、 特に下の二人を気に掛け、兄のように振る舞おうとしている。 ビベカ・ジェフリーを気に掛けていることに対して 初めは「人間のように兄弟らしく振る舞っていれば、自分も“愛情”を理解できるかもしれない」 という客観的な考えだけで実際はそこまで想いを持っていたわけではなかったが、 徐々に本心から妹たちを心配するようになる。

ビベカ
テブリム /♀
18-19歳(外見:16-15歳)/私・貴方
「私も同じ…自分の居場所を見つけられないでいるんだと思います。」
「こんな真っ黒い気持ち、理解しない方が良かった」
グレイスが生み出した5番目の人形。 控えめで優しいが、自分を押さえ込みがち。 グレイスがとある友人に贈ったため、長らくその人間と過ごしていた。 グレイスが亡くなった際にルミナスメイズに戻って来て その後ジェフリーと劇団に入団する。 舞台袖で技を使って演出したり裏方で色々な雑務の手伝いをしている。 目立つ事は苦手だが、他の人の役に立つ事は楽しいと感じている。 他の人形たちや周りの人たちと自分を比べて劣等感を抱きがちで なかなか自分に自信が持てずにいる。 他の人形たちと過ごした期間が短いせいで、劣等感や疎外感を抱いている。 一方で人間と過ごした時間が長いので誰よりも人間的な感情を理解している。 ジェフリーについて行ったのは、ジェフリーも未完成品で他の人形たちと違うため 一緒にいても劣等感を感じずに済むと思っていた節がある。 本人はそう言ったネガティブな感情を抱えること事態に酷く嫌悪している。

ジェフリー
ガラルポニータ /♂
17-18歳(外見:15-14歳)/僕・君
「お母様が作った最高傑作が僕たちだよ。僕が可愛いのなんて、トーゼンなんだけど!」
「なんで人間と仲良くしちゃいけないのさ、意味わかんない!」
グレイスが生み出した6番目の人形。 末っ子歴が長いせいか、わがままで子供っぽい一面が目立つ。 実は、グレイスが完成させる前に身篭ったため 未完成のままになっていたものを最終的にニムエが完成させた。 そのことで疎外感や劣等感を感じないように本人にはその事実は伏せられている。 いつも首にかけている黒い石のネックレスは、角と同じ素材で グレイスがジェフリーを思って残 したもの。 (勘当された際に実家から盗んだとか…) 生まれてからすぐにグレイスがいなくなったため、グレイスとの思い出や記憶があまりない。 人形たちがバラバラになった際、とある劇団で踊り子として入団する。 グレイスの作品であることに誇があり、「可愛い」「綺麗」と誉めらることが好き。 スカートを履いているのは本人曰く「一番可愛く見えるから」。 入団してからは特に可愛い洋服に興味を持つようになる。 人間と人形の差を全く感じておらず、人間に近付きすぎて正体がばれそうになるので 上の人形たちに心配されたり窘められたりする。

ライノ
アオガラス/♂
15~16歳/俺・お前
「お前には、俺の気持ちは分からない」
「“愛情”だと?ただの人形がそんなモノを本気で信じているなら、おめでたいな。」
貴族の少年。正式に結婚していない男女の間に生まれた子供で、幼少期から、不義の子として周囲から非難の声を受け育ってきた。 母親も奔放な性格で、生まれてからも相手の男性の屋敷に行っておりほとんど会ったことがない。 母親の死をきっかけに、父親にあたる男性の家に引き取られる事になる。 不遇な幼少期を過ごしたため 友人も信頼のおける人も作らず、人と距離を置いて過ごしてきた。 出自のことや母のことを言われると激昂して喧嘩をするなど烈しい一面も持つ。 父方の屋敷に引き取られた際、フィオと出会う。 友人になろうと声をかけてくれた彼女に対して、人の善意を信じ きれず 内心では自分を見下しているのだと強く拒絶してしまう。 以来、人の愛情を信じてやまない彼女に、苛立ちを感じてつい強い言葉をぶつけてしまうようになる。
